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EMOTION感性 NO.1397 R2-3-16  ◆「体に良い水」2020.03.16

NO.1397  令和2-3-16
◆「体に良い水」の秘密はカルシウムにあり

▼カルシウム・パラドックス説 私の専門は寄生虫学や感染症学です。その 研究をしている中で、発展途上国で寄生虫や 感染症の伝播に飲料水が深く関わっていることを知り、世界各地の飲料水を調べてみよう と思いました。好奇心のかたまりのような私 が訪れた国は、発展途上国を中心に約60カ国以上。実際に現地を訪れて水を飲んだり、 水質を調査したりしてきました。それではなぜ、カルシウムを多く含む「硬 水」を飲んでいると、脳卒中や心臓病での死 亡率が低くなるのでしょうか。

実は、カルシウムは人間が生命活動を営む上で最も重要な役割を担っているミネラルなのです。その働きとは、血液の凝固を助け、筋肉の収縮を促し、酵素を活性化させ、心臓 を正常に働くように支えるなど様々です。「体に良い、安心な水」を求める世界の旅で、ヒマラヤ山麓の高原に暮らすフンザ族や南米の奥深い高原地帯に住むビルカバンバの人たちに出会ったのが印象的でした。彼らの 中には、100 歳を超える人たちが多く見られたからです。そのため人間の体には、その血液中カルシ ウム量を厳格に管理し、常に一定に保つよう な仕組みができあがっています。体内のカルシウム量が減少すると、副甲状腺がホルモンを放出します。このホルモンは、カルシウムの補給を促す SOS信号なのです。副甲状腺からSOS信号が出されると、骨などに含まれているカルシウムが血液中に溶出し、血液 中の不足分を補うのです。

▼細胞を若々しく保ち、長生きする水、フンザ族やビルカバンバの人たちは、自分たちの長生きの原因が、彼らが使っている 「飲料水」であることを知っていました。彼らが飲んでいる水は、標高2000メートル以 上の山から流れる谷川の水で、調べてみると、カルシウムなどのミネラルが多く含まれていることがわかりました。しかしこのSOS信号は、一度出されると止まらない場合が多く、骨の中のカルシウムが血液中にどんどん溶出してしまいます。この現象を「カルシウム・パラドックス」と呼びますが、こうしてカルシウムが過剰に溶出すると、それが血管壁に付着して動脈硬化を起きやすくし、脳卒中や心筋梗塞などの原因につながります。つまり「カルシウム含有量の少ない水ばかり飲んでいると、血液中のカルシウムが増え、様々な病気を引き起こしやすくなってしまう」わけです。

世界中の人が奇跡の水を求めて訪れる村があります。年間300万人も訪れるその地とは、南フランス・ピレネー山脈の麓にある小さな村ルールドです。この村の湧き水「ルールドの泉」は、多くの難病を治す水として、世界的に知られています。ルールドの泉は石灰岩層を通過して湧き出た水で、この水もカルシウムなどミネラルが多く含まれていることがわかりました。カルシウム含有量の多い水、すなわち「硬水」を飲んでいると、脳卒中や心臓病になりにくいことが、英国の女医マーガレット・クロフォードらによって明らかにされています。逆に、カルシウム含有量の高い「硬水」を飲むことなどにより血液中カルシウムの量を一定に保っておけば、「カルシウム・パラドクス」を引き起こしにくくなり、結果として 脳卒中や心臓病などを予防することができるのです。(東京医科歯科大学 名誉教授 藤田紘一郎氏webより)

バランスある食べ物体がよい体を作る。体の大部分は水です。毎日相当量を飲んでいます・・コロナ対策に体調管理が大切‥カルシュウムの多い水をとっているのか?

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