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EMOTION感性 NO.1402 令和2-4-20  ◆ミラーニューロンを取り戻せ2020.04.18

NO.1401  令和2-4-20
◆ミラーニューロンを取り戻せ
他人を見ているだけで、脳が「共感」したことが分かる。うまくうなずけない、という若者が増えている。人の話にちゃんと反応できない。上司や顧客の話を、うなずきもせず、表情を変えずに聞いている。このため、「話、聞いてるの?」「わかってる?」「やる気あるの?」と言われてしまう。
本人なりこ話を聞いているつもりなのだ。このため、「聞いてますけど?」と応えることになり、さらなる不興を買うことになる。本人にとっては晴天の露震である。話を聞いているつもりだし、理解しているつもりだし、ましてや反抗心など微塵もないのだから。

十数年前、小学校の教室では、不思議なことが起こり始めていた。従来、小学校1年生は、先生の問いかけに、全員そろって、張り切って「は一いっ!」と返事をするものだった。「3班のみなさん」と声をかければ、B班全員が返事をする。それが当たり前だったのに、反応しない子が目立って増えてきたというのだ。
その子たちは、周囲の子どもたちとも連動しにくい。うなずきあったり、一緒に走り出したりしない。そういう子の数が着々と増え始め、あげく、「ラジオ体操を覚えてくること」が宿題に出るようにさえなっているというのだ。

昔は、ラジオ体操なんて、先生の見本を見て、ほぼ反射神経的に真似できるものだった。しかし、「見て、真似られない」子が、目立って増えてきたのだ。この子たちが今、社会人になってきているのである。
人がうなずいたり、目の前の人の笑顔につられて微笑を浮かべたり、あっちむいてホイに負けるのは、ミラーニューロン(鏡の脳細胞)があるツらだ。目の前の人の所作や表情を、自分の神経系にそのまま映しとってしまう脳細胞である。
ミラーニューロンのおかげで、他者と連携して動く二とができ、心が通じ合う。さらに、他者の所作を眺めるだけで、様々なことを察知し、「生きてうくコツ」が学べるのである。

教育の現場や、人事の現場から寄せられる悩みから勘案するのに、このミラーニューロンがうまく活性化していない人が増えているように思えてならない。その証拠のように、うまくうなずけない若者は気も利かない。
たとえば、新入社員の目の前で、先輩が、会議受の使用済みのコーヒーカップを片付けている。当然、「僕がやります」というべきシーンだが、これができない。
新人美容師(シャンプー係)の目の前で、ベテラン美容師がお客様をシャンプー台に案内すれば、本来なら、黙ってでも飛んでくるものだが、それができない。床に散らばった髪の毛も、命令するまでけっして掃かない。
「なぜ、やらないのかと聞くと、「誰か、僕(私)にやれって言いました?」と質問で返してくる。上司にしてみたら、目から火が出るくらい腹がたつセリフだが、本人は、純粋に質問しているのだ。–なぜ、ここの大たちは、「やりなさい」と言いもしなかったことに、「なぜ、やらないの?」と聞いてくるのだろうか。そう、純粋に思っているのだから。

先日、あるベテラン助産師さんからメールをいただいた。
「赤ちゃんがお母さんの眼をじっと見つめ、時々微笑みながら美味しそうに母乳を飲んでいる姿は、側で見ている私たちの心も癒してくれます。
けれども、数年前から当院にお見えになる方がたの授乳の様子を見ていますと、「お母さんと赤ちゃんの目と目が合わない」方が増えたように思い気になっておりました。お母さんと赤ちゃんがそれぞれ別々のところを見ながら授乳している姿は、何とも寂しいものです。私が助産院を開設した頃(30数年前頃)には見かけなかった光景です」
おそらく、赤ちゃんと目の合わないお母さんは、日ごろスマホを片手に授乳をしているのではないだろうか。赤ちゃんが可愛くないわけじゃない。可愛くてたまらないから、スマホの中の愛らしい写真をSNSに掲載するのに夢中なのだ。科学技術の発達は、ときに思いもよらないものを人類から奪ってしまう。もっともっと、家族は見つめ合おう。ミラーニューロンを取り戻せ|である。 感性アナリスト   黒川 伊保子氏より
ミラーニューロンと言うことば、気になる内容の文章です。


 

 

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