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EMOTION感性 NO.1445 令和3-3-15 ◆植福のすすめ2021.03.15

NO.1445 令和3-3-15

◆植福のすすめ

作家の幸田露伴(1967~1947)は著書『努力論』の中で、「惜福・分福・植福」という生き方を説いています。これは「後をよくする」ということを考えるうえでも参考になるのではないか、と言われています。

惜福とは文字どおり福を惜しむことで、後々のことも考えてこれを使い尽くしてしまわないことです。分福とは、惜福よりも一歩進んで、自分の得た福を他人に分かち与えることです。

そして植福とは、自分の持っている福、つまり自分の力や知識・経験などを用いて、世の中の福利を増進するために貢献することです。このことを、露伴はリンゴの木にたとえ、次のように説明しています。

家の庭に、大きなリンゴの木があったとします。その木が毎年おいしい実をつけたなら、幸せが感じられるでしょう。

その木をよく管理し、将来にわたって実を収穫できるように保つことが植福です。また、立派な実ができたとき、独り占めすることなく、身近な人たちに分けることが「分福」です。

そして植福とはリンゴの種をまいたり苗木を植えたりすることで、新しい木を育てることです。また、虫害で枯れかかっている木があるとしたら、適切な予防手当てをすることも植福といえます。

心の持ち方、心遣いのあり方などを小冊子で伝えています。(各部所に配布している)一株の木であっても、それは多くの実を結ぶものです。また、そうした果実の一つから複数の木々が育つなら、将来的にはどれほどの福を生じることになるでしょうか。その実を味わうのが自分自身であったにせよ、ほかの誰かであったにせよ、そこに大きな幸せが生まれることは間違いないでしょう。(ニューモラルより)

心の持ち方、心遣いのあり方などを小冊子で伝えています。(各部所に配布している)


 

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