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EMOTION感性 NO.1446 令和3-3-22 ◆世界が注目するチップ入りタイヤ2021.03.22

NO.1446  令和3-3-22

◆世界が注目するチップ入りタイヤ

「トラツクタイヤの位置交換する時、どのような目安で行うと最大の効果が得られるのか?」位置交換の目的は、プロドライバーでも防ぐことができない「前輪タイヤの偏摩耗を改善すること」です。6本すべて同じサイズのタイヤが装着された小型トラックを例に出してみましょう。

タイヤ外側の接地面を「外溝ブロック」、内側の接地面を「内溝ブロック」とします。前輪タイヤには、「内溝ブロックより外溝ブロックの方が摩耗しやすく、さらに左の前輪タイヤが激しく摩耗する」という特殊的な傾向があるのです。

左前輪の外溝ブロックと右前輪の内側ブロックが大きく摩耗していくので、この摩耗形態を「外・外」とします。小型に限らず、中型、大型トラックの多くがこの「外・外」タイプです。

この傾向から、偏摩耗が発生しにくい後輪タイヤの外溝ブロックと見比べ、前輪タイヤに大きな摩耗差が出てきたら、夕イヤの位置交換行います。

右周りや右折が多いなど、トラックの運行経路が偏っている場合、左前輪タイヤは外溝ブロック、右前輪タイヤは内側ブロックが^速く摩耗することがあります(「外・内」)。また、特殊なケースとして、左右の前輪タイヤともに内側ブロックの方が速く摩耗する「内・内」の摩耗形態も存在します。新品タイヤ装着後、約1万キロ走行しても外溝ブロックが摩耗しない場合は、ハンドルを左右どちらかに切って、目視で確認してみてください。

新車のトラックが納車されたら、どの摩耗形態を取るタイのかを見ていくことが、最大の「偏摩耗予防」になります。もちろん、タイヤの空気圧が適正であることが前提です。

このように、タイヤの偏摩耗点検はいまだに「人の目」が頼りですが、昨年世界を驚かせる新技術が公開されました。

フランスのミシュランが、「細い線状の電子チップを内蔵し、空気圧だけでなく摩耗状態まで計測できるタイヤ」を発表したのです。しかもすでに量産体制に人っており、2023年までには乗用車用からトラック用まで、すべてのタイヤにこのチップが内蔵されます。この内臓チップらよりタイヤの鮮度把握も容易になるでしょう。特にスタッドレスタイヤの重要な安全指標ですから、頻発する雪道の立ち往生の予防効果も期待できます。

この内蔵チップがすべてのタイヤに普及し、測定能力が向上していけば、将来的にはナットの緩みまでかるようになるかもしれません。まさにインテリジェント・タイヤ、さらなる進化と普及をするでしょう・・   タイヤの進化・・

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