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EMOTION感性 NO.1458 令和3-6-14  ◆経油が付着したタイヤ2021.06.14

NO.1458  令和3-6-14

◆経油が付着したタイヤ

ピカピカと光っているタイヤを道ことがあります。その黒く光り輝くタイヤを見て、「自分が乗るトラックのタイヤも光らせたい」と考えたはなし・・

彼はインターネットで検索した後、スプレータイプの「油性ワックス」を購入。トラックタイヤの側面に吹きかけると、ピカピカと光り輝きます。その後も数日おきに吹きかけていましたが、ある日を境に状況が一変したのです。

数か月もしないうちに、スプレーを吹きかけたすべてのタイヤの側面がヒビ割れを起こし、場所によっては人間の爪を入れられるほどの大きさの亀裂が入ってしまいました。

亀裂が入るレベルになるとそのタイヤはもうえません。このワックスさえ使わなければ2~3年使えたタイヤでしたが、バーストする可能性もあるためスプレー缶と一緒に処分する選択となりました。

これが「油性ワックスの弊害」です。油性ワックスは安価で、かつタイヤの光沢を出す能力は絶大なのですが、石油成分が入っているため、使いすぎてしまうとタイヤのゴム構造を破壊します。

そうした致命的な欠点があるため、新品タイヤを販売するタイヤショップでは、石油成分が含まれていないボトル型の「水性ワックス」を使用しています。

光沢が出る上紫外線からタイヤを守る効果も高いので、タイヤにはボトル型水性ワックスがベストです。

タイヤは「油」と名の付くものはすべて苦手で、安易に考えると大変なことになります。数年前から、「油の怖さ」を思い知る事故が頻発しています。

トラックに備え付けられたスペアタイヤの上に収納場所があると、何でも置いてしまう人がいます。驚くことに飲料用のペットボトルに「軽油」を詰め替えたものまで置くドライバーもいます。ペットボトルを置いたドライバーは「蓋が締まっているので大丈と思っていたのでしょうが、時間の経過とともにペツトボトルの底から軽油が漏れ出し、スペアタイヤに垂れ流されていたのです。

タイヤの側面にかかった油には特に注意が必要です。軽油が染み込んだタイヤ側面は、お餅を焼いたように膨らんでいきます。

点検をしていればその異変に気付き、大事に至ることはないのですが、放置したためスペアタイヤは盛大に破裂してしまったのです。一度タイヤに油のシミが付いてしまうと、たとえ亀製などがなくても、いずれ必ず異変が起きます。その時は新品との交換が必要です。(広報トラックより)
▲注意しよう・・社有車のタイヤは走行距離にもよりますが3年は使用します!

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