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EMOTION感性 NO.1474 令和3-10-11  ◆世界のすごいタイヤ2021.10.11

NO.1474 令和3-10-11

◆世界のすごいタイヤ

トラック用タイヤはどのような種類があるか? VAN車や平ボディといった車型に装着するのであれば、「リブタイヤ」か「ミックスタイヤ」から選択します。 リブタイヤは直線の溝のため、走行音が静かで乗り心地がよく、エコドライブで走行すれば、燃料が大幅に節約できるタイヤで偏摩耗にも強いのですが、タイヤの溝が半分以上摩耗すると、雨の路面で滑りやすくなり、さらに雪道に対しては弱くなることから「m+s」(MUD+SN0W)と表記されたミックスタイヤの装着が圧倒的に多いようです。

接地面がブロック状になっているミックスタイヤは更に強く、溝はリブタイヤよりも20%以上深いので、タイヤの持ちはよいのですがブロックが多いため走行音は大きいです。

しかも、タイヤの偏摩耗が起きやすい性質から、空気圧点検や位置交換をせずに使い続けると、ハンドル操作が難しく、タイヤが凸凹します。リブタイヤに比べドライバーの運転疲労もケタ違いに増大しますから、腰に問題を抱えるドライバーは注意しなければなりません。

性能面でいえばミックスタイヤの方が安心であるものの「走行音が静かで運転しやすいリブタイヤがいい」というドライバ-も多い・・さらに理想をいえば、「雨の路面に強く、雪でも走行できるリブタイヤ」が誕生すれば、これほど万能なタイヤはありません。ところが世界には、そうしたニーズを満たした、夢のようなトラックタイヤが存在するのです。それは欧州のタイヤメーカーが開発した、「大型トラック用スリーピークマウンテン・スノーフレークマーク(3pmsf)タイヤ」です。太い溝に加え、雨の日の制動力を上げるための細い横溝が配列されています。

もちろん、その程度の工夫では雪道の走行はムリですから、ゴムの材質に秘密が隠されているのでしょう。3PMSFは、冬場の高速道路で「冬用タイヤ」規制が掛かっても通行できる夕イヤの証です。

つまりミックスタイヤの「M+S」表示よりも強力な性能をもちます。しかもこの欧州製タイヤは、「省エネ」という説明の記述があるので、EV系のトラックにも最摘です。国内では、大型バス用で同じような3PMSF付きリブタイヤが登場しています。

このタイヤも欧州のタイヤメーカーが発売したものですから、世界ではBRV (‘ハツテリー式電動自動)に代表されるような「トラックやバスの電動化時代」が確実に進んでいるのでしょう。

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