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EMOTION感性 NO.1483 令和3-12-13  ◆家族の絆エッセイ2021.12.12

NO.1483 令和3-12-13

◆家族の絆エッセイ

前年はコロナ禍のため小学校5年生でのエッセイ募集事業が中止となったので、今年は前年分と合わせて5年生と6年生を対象に行い、応募数が7291通の応募があった中から選ばれました。その中から入賞した作品です。

広島市長賞

見送るお母さん  彩が丘小学校 浅辺乙稀

ぼくが学校に行く時に、いつもお母さんが手をふって見送っている。それはぼくの姿が見えなくなるまでずっと続く。ぼくだけではなく、お父さんやお兄ちゃんにもだ。「どうしてだろう」と不思議に思った。

だから、お母さんに手をふり続ける理由を聞いてみた。「あなた達が毎日元気に笑顔で過ごしてほしいからだよ」と、教えてくれた。でもぼくには、いまいちその気持ちがよく分からなかった。そしてぼくは、いい事を思いついた。「ぼくが夏休みに、毎日手をふって、お母さんの見送りをする。そうしたら、お母さんの気持ちが分かるかもしれない」と。

さっそく夏休みに、仕事へ行くお母さんを見送った。車が見えなくなるまでずっと。心の中で、「仕事がんばってね」とつぶやくと、少しお母さんの気持ちが分かった気がした。

お母さんは、ぼく達が元気で学校に行って帰ってくる事、一日を楽しく過ごすことなどたくさん願てくれてたんだとぼくは気付いた。「ありがとう」と言葉に出た。見送ることは、僕もお母さんにとっても、大事なことなのだ。あと少しで学校が始まる。お母さんの見送る姿がまた見れると思うと、ワクワクした。




表彰された作品集を読むと心を表現したものがたくさんあると選考委員長、越智貢氏(広大名誉教授)の評です。

受賞作品の冊子を各部所へ配布します、読むと心が和みます。

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