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EMOTION感性 NO.1491 令和4-2-14  ◆スタットレスタイヤのこと2022.02.13

NO.1491 令和4-2-14

◆スタットレスタイヤのこと

「乾いた氷は滑らない」という、今から十数年前に放映されたスタッドレスタイヤのテレビC M大きな反響を呼びました。俳優の織田裕二さんが、氷の塊を指でつかみながら、その決めゼリフを言うCMを思い出す方もいるかもしれません。

冷凍庫から氷の塊を取り出すと、氷は指に吸い付きます。その原理と同じで乾いた凍結路面なら、タイヤのゴムは圧着します。凍結路面でタイヤがスリップするのは、「タイヤの回転時に路面から出る水分」が原因です。その水分をスタッドレスタイヤの「サイプ(溝)」が拭き取るよぅに除去することにより、凍結した上り坂でも駆け上がることができるのです。

つまりスタッドレスタイヤが最も得意とする路面は、「雪が積もっていない凍結路面」です。ただしそうした得意とする路面だとしても、平坦な雪道でブレーキをかける時は、走行スピードを時速20キロが以下まで確実に落としたあと、ブレ―キペタルをゆっくり2~3センチほど踏み戻す動作(ポンピングブレーキ)を行わなければなりません。それよりも速いスピ―ド、例えば時速30㌖程度でブレーキを強く踏み込んでしまうと、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)が作動して、夕イヤのロックによるスピンなどは防げますが、制動距離が長くなる場合もありますから、安全・確実にクルマを停止するには、実際の雪道で何度も練習する必要があるでしょう。

今年は各地で大雪が降りました。「スタッドレスタイヤの消費期限は『3年目・70%溝』まで」といわれています。

▲夜中のクルマが通らない雪道のアイスバーンの上り坂(勾配率5%程度)で、再発進する際、上り坂の途中で一度停止し、一再発進しようとアクセルを踏んだ瞬間、起こるアクシデントは、アクセルを踏んでもタイヤが空転し、そのまま下がっていきます。慌ててブレーキを踏むと、今度は車体が右に回り始め、半回転してしまいます。

その路面を確認したところ、雪道は水分を含んだミラーバーンへと変化していたのです。日中にその場所で多くの車がスリップして道路がつるつるになってのだと推測されます。教訓は「凍結した登坂は止まらず、慎重に一気に上がりきること」です。

今年は各地で雪が多いと報道、雪道走行時は経験者でも神経を使います。雪質とタイヤの特性、そして自分の経験と実力を知っておくことです。雪道で一旦スリップするとドライバ―にできることは何もありません。スタッドレスタイヤの特性を理解して完全運転です。(広報トラック)

今年は各地で雪が多いと報道、雪道走行時は経験者でも神経を使います。雪質とタイヤの特性、そして自分の経験と実力を知っておくことです。

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