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EMOTION感性 NO.1564 令和5-7-31  ◆トラックタイヤの価格2023.07.30

NO.1564  令和5-7-31  
◆トラックタイヤの価格
タイヤの価格も高騰しています。タイヤに必要な天然ゴムの生産地は東南アジアと中国が中心です。日本ではおもにタイやインドネシアから天然ゴムを調達で、トラック輸送費に加え、船舶・飛行機での輸送費も発生です。

天然ゴムは、ゴムの木から流れ出る白い樹液を手作業で採取します。原料となる樹木は、「へベア・ブラジリエンシス」といい、ブラジルが原産地であるわけですが、現在ブラジルでは天然ゴムの採取ができません。

その原因は、樹木の生育を脅かす病気(葉枯病)の蔓延です。さらに、ゴムの木から白い樹液が採取できるようになるまでには、種を植えてから20年程度時間を要するのに対し、樹液が採取できる期間は7—8年と短いのです。最近では、天然ゴムを調達するタイヤメ―力-も、SDGSの一環として、ゴム農園で働く従業員の雇用環境を重視し、安全かつ確実に行われているかどうかを判別しています。

タイヤに使用する天然ゴムは、最高ランクの品質のものでなければ、走行耐久性や耐摩耗性能が保持できません。
また大型重機や飛行機のタイヤにも欠かせない原料であり、良質な天然ゴムが、貨物・旅客の輸送安全性を担保しているといえるのです。
そんな中、アジアでも「根白腐病」という病害が深刻化しており、BSでは根白腐病の早期発見や感染拡大の抑制に努めています。

世界トップの海外タイヤメ-カーによると、大型卜トラックラック用22・5科ンサイズのタイヤ価格を1本7~8万円にしなければ、良質な天然ゴムが確保できないとのことです。
タイヤの価格上昇が避けられない状況だからこそ、適切なタイヤケアによる燃費改善がより重要になってくるのです。
安全を背負っているタイヤを認識しよう!

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