EMOTION NO.1317 H30-7-30 ◆スペアタイヤの落下事故を防ぐ手2018.07.29
NO.1317 H30-7-30
◆スペアタイヤの落下事故を防ぐ手立てはある
中国自動車道で起きたトラックのスペアタイヤ落下事故を受けて、トラック用タイヤを扱うタイヤ店でも、車両が入庫した際は、スペアタイヤの固定状態に問題がないかどうかの念入りな再点検が行われています。
トラック用スペアタイヤの格納方法は「立て置き型」と「側面固定型」、そして「吊り上げ型」の3つのタイプに分かれます。「立て置き型」はタイヤを持ち上げ、運転席の『キャビン』と『荷台』の隙間にタイヤを立てた状態で格納する方法。「側面固定型」は、車両の左右側面のどちらかに、タイヤを斜めにして固定する方法で、3つ目の「吊り上げ型」は、地面に寝かせたタイヤ・ホイールを、棒状のスペアタイヤ回しを使用し、留め金付きチェーンで真上に巻き上げて固定する方法です。
今回、事故が発生したのはこの3つ目の「吊り上げ型」ですが、トラックタイヤの管理で、チェーンのわずかな巻き付け不足はあっても、その上部にある『スペアタイヤ・キャリア』と呼ばれるチェーン格納部が壊れて路面に落下するという事例は、見たことも聞いたこともありませんでした。
新車時から付いているスペアタイヤを何年も使用せずずっとチェーンで吊るされていれば、走行中の振動などで若干緩むことがありますが緩むといっても、見た目はトラックの荷台下に固定された格好のままで、スペアタイヤの接地面を両手で押した(もしくは足で蹴った)時、わずかに動く程度です。また、チェーンが緩み過ぎて、スペアタイヤが動くケースも見たことがありません。チェーンが錆びて、回しにくいケース(CRCスプレー等をかけてチェ-ンの滑りをよくする)もよくありますが、トラックの荷台下にしっかりと固定されれば、チェーンが切れることはなく、ましてやその上部にある「スペアタイヤ・キャリア」が壊れて落ちるというケースは、想定したことがありませんでした。
「起きるはずのない事故が起きた」という感想を抱きながら、スペアタイヤの再点検を行っていたところ、ひとつの不具合事例が出てきたのです。それは前後輪のタイヤサイズが異る小型トラックでした。荷台後部の床下に、前後輪のスペアタイヤを2本吊るすタイプですが、スペアタイヤ回しの先端を差し込み口に入れようとしたところ、なんと「スペアタイヤ・キャリア」の位置が数センチほど下にずれていたのです。この状態では当然ながら、スペアタイヤを取り出すことはできません。それだけではなく、「スペアタイヤ・キャリア」の位置がさらに沈み、落下したら、まさに中国自動車道のトラックと同じ事故が起きかねません。危機一髪の状態。こういう事例があることを、今さらながらですが認識しました。
スタッドレスタイヤの交換時期にタイヤ店に入庫した時は、ドライバー自身でもスペアタイヤの状態を確認し、できればスペアタイヤ回しを実際に使って、「正常」なレベルを確認してください。スペアタイヤの落下事故を防ぐ手立ては、点検しかありません。(トラック広報より)
新たに点検項目となったほど大きな事故だ。他にも色んな事があるでしょう‥トラブルが起こらないようにするには一人ひとりが点検で感じることです。内容は違うが「空飛ぶタイヤ」という映画があります。業界にいる者として一見の価値があるでしょう。点検記録で立証されたストーリです。
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