EMOTION感性 NO.1368 R1-8-19 ◆割れ窓理論2019.08.18
NO.1368 R1-8-19
◆割れ窓理論
アメリカで防犯対策のために考え出された、環境犯罪学上の理論である。「建物の窓が一つでも割れているのを放置すれば、他の窓もまもなくすべて割られるだろう」との考え方から、この名称がついた。
「割れ窓」とは、誰もが見落としてしまいがちなほんの小さな綻びを意味する。たとえば、ある会社が自社ビルの割れ窓を放置しておいたとすると、「この会社は大きな問題を数多くかかえており、そのため窓ガラスが割れていることなどは気にしていられないのだな」という印象を、見る人に与えてしまう。
そのため、一見すると無害な破綻や秩序違反行為が、トラブルや犯罪を引き起こしやすい環境をつくり出し、小事故や軽犯罪が誘発され、ついには大事故や凶悪犯罪が多発するようになる、という理論です。
災害の発生に「ハインリッヒの法則」というのがあります。これは「1対29対300の法則」とも言われ、一つの大事故が起こる前には29ほどの軽事故があり、さらにその背後には300の「ヒヤリハツト」がある、というはよく知っています。大事故とは人の生死や会社の存亡に関わるような事故で、ヒヤリハットとは一瞬ヒヤリとし、「ハットしたが結果は何ともなかった」という程度の未然事故のことです。
この理論を適用して大きな成果を上げたのがニューヨーク市です。1980年代のニュ―ヨーク市は世界有数の犯罪多発都市として悪名高かったが、90年代半に就任した市長はこの理論を応用して、「ゼロ・トレランス(不寛容)政策」と呼ばれる治安対策に乗り出した。
治安対策予算を増やし、警察官を大幅増員して、徹底的に軽犯罪や秩序無視を取り締まった。その結果、わずか数年でニューヨーク市の治安、秩序は画期的に改善され、経済的にも活況を取り戻すことに成功した。
この「割れ窓理論」はアメリカ国内の諸都市だけでなく、日本を含む世界諸都市の治安対策にも強い影響を与えることになった。さらに、この理論は冶安対策の方法であるにとどまらず、近年では会社経営にも応用されるようになっている。小さな過失、小事故、小問題を見逃さず、素早くしかも徹底的に解決していくことを重視する経営施策のことです。
この「割れ窓理論」は従来から日本に存在した「あぶない会社を見分ける方法」を想起させ、この点でも興味深い。
会社を経営しているかぎり、多くの取引先と関係しています。その中には、破綻や倒産するような「あぶない会社」も存在するかも・・
そこで、幹部、営業担当者は、収引先が「あぶない会社」かとうかを見分けることを余儀なくされるとき、この割れ窓理論やハインリッヒの法則で言う、小さな出来事や凡事を見逃さないで感じることが必要です。

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