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EMOTION感性 NO.1373 R1-9-24 ◆掴め(つかめ)!2019.09.23

NO.1373  令和1-9-24
◆掴め(つかめ)! 野球解説 天谷宗一郎
昨年プロ野球の現役生活から引退し、中国放送で歯切れのよい解説をしている天谷総一郎氏のコメントです。
振り返ってみると、2001年に広島東洋カープにドラフト9巡目で指名され、翌年入団しました。引退までの17年間、ファンの方の声援が無ければ続けられなかったと思います。厳しい叱咤激励も沢山受けましたが、それが大きな声援に変わっていくときが一番気持ち良くうれしい瞬間でした。

長い選手生活を送れたのは、多くの方との出会いのおかげだと、心から感謝しています。例えば、あるコーチの指導が私の練習への姿勢を大きく変えてくれました。そのコーチとマンツーマンで二時間打ち続けると、たったその二時間で自分が上手くなっているのがわかるのです。一人で打つのは苦痛なのですが、その方が私を良くするために、1球1球アドバイスをしてくれることがとても嬉しく感じられました。キャンプの初めと終わりで明らかにボールの見え方が違うので、練習が楽しくて仕方がなく、キャンプがこのまま続けばいいのにと思うほどでした。

いま野球解説で大事にしていることは、何気なく見えるプレーでも「実はこう考えて、このプレーをしているのですよ」と、伝えることです。
一度、デーゲームで日差しが強かった日に、ある選手が外野フライをフラフラしながら捕ったプレーがありました。「あれはボールと太陽が重ならないようにそれぞれの位置を確認しながら捕ったので、フラフラしているように見えたのです」と解説したところ、後日録画で放送を見てくれた選手から感謝されました。フライを捕った時に、スタン
ドからは「フラフラするな!」とヤジられたそうです。

選手に対してリスペクトすることを忘れずに、ファンの方ヘプレーに込められた意思を伝える解説をしていきたいと思っています。
入団した時は、いまで言う育成枠だったのですが、当初は取りあえずプロ野球選手になれてよかった、という気持ちでしたが3年目に一軍に初昇格した時には「やるしかない」と思い、がむしゃらにプレーしました。カープの若い選手もチャンスを掴んだ時には、そう考えて突き進んで欲しいですね。

いま、サインを頼まれるときに、“掴め”のひとことを書き添えています。 この“掴め”とぱチャンスを掴め”ということです。二軍から一軍に上がってきた選手は、同じポジションを競わなければなりませんし、外国人枠でも戦わなければなりません。チャンスは何度もないかもしれないのです。そのチャンスを掴んでほしいという思いを込めて書いています。
今シーズンのカープには、まだまだチャンスがあります。(夏ごろのコメントなので?)。
これからのカープに伝えたいことも、やはり“掴め”です。(ひろぎん経済研究所誌から)

解説者としてスタートしている、中身があるメッセージだ・・
我々も同じく、仕事を掴むことだ!

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