EMOTION感性 NO.1375 R1-10-7 ◆道徳の課題2019.10.06
NO.1375 R1-10-7
◆道徳の課題
AIの時代だと言われています、自動車の自動運転技術もかなり進展し、すでに99%は達成しており、もういつでも道路を走れる段階にまで来ているそうですが、残るあと1%、しかしこの1%がなかなかクリアてきない、それは何かというと、モラル・道徳の問題であるのだそうです。
例えば、運転をしていて、正面衝突をする可能性が出てくると、とっさにどちらかにハンドルを切らなければいけない、左側に切ると一人の人が立っている。石側には2人の人が立っているとします。そうしたときに、自動運転の車はどっちにハンドルを切るのか、ということの解決がつかないそうです。
これは一人対二人なので、1人のほうにハンドルを切って、その一人を犠牲にするという選択が正解のように思えますが、例えば一人の方が子供で他方の二人が老人だった場合いはどうなるでしょうか、A1はどう判断して、どちらにハンドルを切るのか正しいでしょうか、さらに、もっと根本的な問題としては、事故が起こった楊台、AIが罰を受けるのでしようか、また、AIが判断して操作したものに対して運転手が、自分の意思とは関係なく刑罰を受けるのかと、いう問題です。こうした大きな課題が解決できていない、言うまでもなくこれは道徳の問題です。
これからも科学技術がどんどん進歩していくはずですが、最終的には、道徳的な課題に戻ってくるのではないかと思います。したがつてさらに複雑になる社会の中で将來を生きる子供たちが困難な道徳的課題に対して、主体的に判断ができ、適切な行動をするための力を育成することが道徳教育の目指す使命と役割でしょう。
なぜ、道徳が必要か「どうして日本では、『道徳』を教科にするのですか」「これは政治的な意図があるのではないか?」、こうした質問をされる方がいます。大きな誤解です。
諸外国を見れば、道徳教育を教科として行うのは当たり前です。しかも、日本の道徳の時問は週1時間、1年問でわずか35時問です。しかし、フランスは週3、4時問、韓国でもほとんど毎日のように倫理・道徳の時問を設けているというのが実態です。
また、日本のように担任の先生が週に一時問だけやるのではなくフランスやドイツ、イギリスなど、ほとんどの国では専任の先生がいます。しかも、諸外国では、数値で評価を行うことか一般的です。
では、なぜ道徳は必要なのでしょうか、簡単に言えば、人問は一人では生きていけないからです。つまり、自分以外の存在と何らかの関わりを持ちながら、私たちは生きていくしかないのです。その意味で、人問は本質的に道徳的だと言えます。ここで大切なことは、「自分以外の存在とどのようにつながるか」という問題です。これが道徳教育の問題です。そして、「他者とつながる」ために大切なのが相手に対する「思いやり」「勇気」「親切」「誠実」といつた道徳的価値です。
道徳教育は道徳的価値を抜きには考えられません。社会では、道徳教育が大きな課題になっています、逆に言えば、社会から「他者とつながる」という感覚が失われていることを意味しているのではないでしょうか、それは社会で道徳的価値が軽視されていることの証明ではないかと思います。「つながる」ということの意味倫理学の和辻哲郎氏は、間柄の関係を道徳の基本に置きました。その象徴的な言葉が人問(ジンカン)です。人間というのは人と人との間にいるという意味です。これは一人で生きていくことができない、あるいは「他人とつながる」こと、人問の本質から導き出された道徳教育の基本の考え方にあると言えます。(武蔵野大学教授 貝塚茂樹氏文より)
学校で始まっている道徳の時間の教科書を見てみたいものです。

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